肩こり(首・肩甲骨の痛み)
椅子にずっと座っていることが多い職業、1日中スマホやパソコンを見続けている方、首や肩甲骨がほとんど動いていない状態でいると、その周りについている筋肉への血流が悪くなっている状態です。
1、肩こり
肩とはどこか、肩こりがある患者さんにコリがある場所を実際に押さえてもらうと、首に近かったり肩甲骨の近くだったりその両方だったりと人によって違います。結果、首から肩甲骨、肩の関節、鎖骨の上までとても広い範囲が肩となります。こんなに広い範囲には筋肉もたくさんあります。
固まってしまいカチカチになっている人は、首を後ろに反らすとき首の前が伸びにくく痛くなったり、首を動かすたびにゴリゴリっと音が鳴るようになります。ひどい人になると前にも後ろにも首を動かすことがつらくなり可動域がかなり狭くなっている状態です。首を支える筋肉である胸鎖乳突筋の伸縮が悪くなると動作時に頭部を安定することが難しくなり船酔いのような状態でめまいを起こすことがあります。
また、肩こりがひどいと頭部の血行も悪くなり頭痛も起こります。
肩こりは首や肩甲骨や鎖骨についている筋肉へと送られる血液量が減少する筋疎血(きんそけつ)の状態です。表面の筋肉だけでなく奥の方の筋肉も血液の流れが悪くなっているため、もんでも温めてもあまり変化ない状態の人が多いです。
表面だけ筋疎血の状態ならばお風呂にゆっくりつかるとかなり楽になります。しかり奥まで固くなっている場合は、そこへ至るまでの原因が関係してきます。毎日同じ姿勢で固まっていることが多い、運動が苦手でなるべく体を動かしたくない、スマホを時間があれば見ている、学校や職場でストレスが溜まりずっと緊張しているなど、同じ場所に力が入る状態をずっと続けているのではないでしょうか?
まずは原因を取り除いていくことが必要です。最もいいのが手を大きく回すこととカラダをねじること。気が付いた時にやるだけでもいい運動になります。もう少し運動をと思ったら、外を歩くことがいいです。胸を張って姿勢よくしながら肩の力を抜いて手を大きくゆらすことが良いですが、人の目があるとはずかしいです。周りを見て誰もいない時に少しやってみるのもオススメです。恥ずかしくないという方はしっかりやっていると肩の循環がよくなり温かくなるのを実感します。夜はゆっくりぬるめの温度でお風呂に長めにつかり再び血流をよくすることを続けると楽になっていきます。
運動が苦手な方や普段から動かしているのに肩こりが改善しないとお悩みの方、当院へご相談ください。肩だけでなく全身のバランスを調整して肩周りの筋疎血の状態を深い部分も含めて温めてよくすることができます。肩こりがつらすぎて痛みもでている方、鍼灸の除痛とともに最新の電気治療器で鎮痛に特化したものがあります。