鍼灸の疑問

患者さんが気になる鍼灸の疑問について説明します

鍼灸の疑問1 治療後どう過ごすか?
鍼灸の疑問2 鍼はどんな場所にするの?
鍼灸の疑問3 お灸はどんな場所にするの?
鍼灸の疑問4 鍼とお灸どちらが効くの?

・治療後どう過ごすか?

治療後は水分をマメに飲み循環が良くなったカラダから水分を減らさないようにしてください。血液がサラサラで流れがいい状態になるとそれだけ悪い部分から流れてきた痛み物質が早く外にでて治療効果を高めてくれます。どんな飲み物よりも水が一番カラダにいいです。こだわるならば白湯がいいです。
治療後に激しく動き回ることは止めてください。カラダ自身が悪い場所を治そうとカラダの内部が忙しく働いて修復作業をしています。治療後1時間ぐらいはゆっくりと過ごしてください。
一部の人は治療後に疲労感を感じる人がいます。痛み物質が悪い場所から全身に回り脳が全身疲れていると錯覚しています。水分をマメにとり肝臓や腎臓から痛み物質がでるのを助けてください。半日から次の日ぐらいにはスッキリします。
治療に慣れてくると全く起こらなくなります。

鍼はどんな場所にするの?
脈を診てその脈にあらわれている状態に合わせたツボへ経絡治療として使います。症状の大元となっている場所、症状が一番でている場所へしていきます。特に背中にある兪穴という場所はよく使います。わかりやすい言い方に直すと凹んでいて押さえるとイタ気持ちい場所、中にスジ状の張りがある場所、その部分だけ冷たくなっている場所、その部分だけ白くなっている場所、くすんでいる場所、ざらつく場所など、他と違う場所のツボへ治療しています。

・お灸はどんな場所にするの?
押さえるとブヨブヨしていてくぼんでいる場所、チカラがなく冷えている感覚が伝わってきます。押さえるとずっしり重たい感覚があり、だるく何とも言えない嫌な感覚がする場所です。

鍼とお灸どちらが効くの?
個人的にはお灸が好きです。少しピリッと刺激があるお灸が効いている感覚があり気持ちがいいです。何か所かすえているうちに眠くなってしまいます。鍼は感覚がおかしい場所や炎症が起きて痛みが強い場所に効果的です。お灸は冷えたりむくんでいる場所に効果的です。お灸は誰でもできる、鍼は資格を持っていないと使えないものですが、症状が長かったり複雑な症状の場合、お灸の方が効果的なことが多々あります。自宅にせんねん灸など用意しておいて、調子が悪い時にすえてもいいかもしれません。